| この原稿は「表面技術」誌 Vol.56-No.9 に掲載されたものです。 |
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関東支部 活動報告 |
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−平成16年度活動報告と平成17年度活動計画− |
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関東支部主査 坂本 幸弘 |
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| 1.はじめに |
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| まず,関東支部の設立の経緯などについて,「社団法人表面技術協会創立50年史(平成12年 |
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| 3月発行)」に記載されている「支部活動の歴史」から該当箇所を抜粋(寺島慶一著)して紹 |
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| 介する。 |
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| 1950年(昭和25年)2月18日に日本鉱業会館において「社団法人金属表面技術協会」の創 |
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| 立総会が開催された。協会の創立に4ヶ月遅れ,同年6月29日に大阪府工業奨励館講堂におい |
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| て関西支部が,同年12月8日に東京大学において関東支部の発会式が行われた。本支部の設立 |
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| から約30年間,支部の地域は北海道から甲信越地域を含み,一体的な活動が取りにくい状況で |
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| あったことが述べられている。 |
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| 支部活動の活性化などをめざし,1982年(昭和57年)に関東支部のあり方を検討する「関東 |
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| 支部制度検討小委員会」が設けられた。その答申を受け,1983年(昭和58年)10月5日,諏訪 |
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| 文化センターで開催された第68回講演大会の懇親会のおり,関東支部新制度発足記念式が行わ |
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| れました。この新しい支部制度に伴い,原則として講演会・見学会を年4回実施していたが, |
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| 一方で1987年(昭和62年)頃より,北海道支部,東北支部の設立へ向けての準備が進められた。 |
| 翌年10月に東北支部,同年12月北海道支部が設立され,関東支部は名称どおり関東・甲信越を |
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| カバーする組織となり,現在に至っている。 |
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| 2.平成16年度活動内容 |
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| 関東支部は,表面技術協会で最も大きな支部であり,平成16年12月末現在,1,614名(団 |
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| 体正会員242社,個人正会員1,266名,学生会員106名)の会員数を有している。現在,星野重夫 |
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| 支部長(武蔵工業大学名誉教授)のもと,各地より会員数に比例して幹事を選び,幹事会を組 |
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| 織し,講演会,講習会,見学会等の事業を行っている。その他,春の講演大会でのイブニング |
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| フォーラムの企画・実施や第111回講演大会から始まったプロジェクターによる講演も関東支部 |
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| が寄付した機器が一部使用されている。 |
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| つぎに,平成16年度の支部活動について,平成16年11月に開催いたしました第64回例会を中 |
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| 心に紹介する。 |
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| (1)第109回講演大会/第5回イブニングフォーラム |
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| 期 日:平成16年3月15日 |
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| 会 場:東京都立大学・南大沢キャンパス |
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| 内 容:第109回講演大会 “技術開発の舞台裏”というタイトルで,第5回イブ |
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| ニングフォーラムを開催した。これまで本会において各賞を受賞された方を |
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| パネリストとしてお迎えし,裏話,開発秘話,失敗などなど,興味ある話題 |
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| を提供していただいた。 |
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| (2)第62回例会:見学・講演会 |
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| 期 日:平成16年5月19日(水) |
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| 会 場:ヱビナ電化工業 |
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| 内 容:見学 本社工場/めっき生産ライン,研究開発施設,解析装置など |
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| 講演 情報通信産業の現状と将来 |
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| ヱビナ電化工業梶@海老名延郎 |
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| (3)第63回例会:見学会 |
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| 期 日:平成16年7月12日 |
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| 会 場:(独)産業技術総合研究所ものづくり先端技術研究センター |
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| 内 容:中小製造業のものづくりを支援する表面加工技術データーベース(めっき,溶射, |
| PVD,CVD,研磨など)の映写,説明など |
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| (4)(宇都宮大学)応用化学科公開セミナー2004in宇都宮 |
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| 期 日:平成16年8月31日 |
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| 会 場:栃木県総合文化センター |
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| (5)第64回例会:見学・講演会 |
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| 平成16年11月24日(水)に,千葉工業大学技術振興協会,本会・関東支部,東葛川口地域 |
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| 基盤的技術産業活性化研究会
鋳造新技術分科会と千葉県・ナノサーフェス技術勉強会との |
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| 共催により,千葉工業大学・津田沼キャンパスを会場として,見学会および講演会が催さ |
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| れた。見学会は,千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター(fuRo),鯨生態観測衛星 |
| (観太くん)を中心に,
Mg鋳造装置(茂木徹一研究室),プラズマ装置(坂本幸弘研究室) |
| などを見学した。講演会は,千葉県・ナノサーフェス技術勉強会/代表幹事である明石和夫 |
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| 先生から開催の挨拶と「プラズマ技術の過去から未来を展望する」と題する講演を皮切りに, |
| 高橋 研教授(東北大学)より超清浄雰囲気技術を駆使したスパッター装置および磁性 |
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| ナノ粒子,原子レベルでの薄膜微細組織制御技術などを中心とした「機能性表面とその応用」 |
| 増子 昇教授(千葉工業大学)から第2の自然環境(産業技術が生みだした人工物)の中で |
| 生きる21世紀の人間に必要な考え方について述べた「テクノリテラシー(工科教養)」, |
| そして締めくくりとして,前述の鋳造新技術分科会/委員長である茂木徹一教授(千葉工業 |
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| 大学)の「新しいセミソリッド鋳造法」の講演があった。教育から最先端の研究まで幅広い |
| 講演があり,それぞれ活発な質疑応答が行われた。 |
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| 講演会終了後,懇親会が開催された。本会会長・高谷松文教授から挨拶があり,またの開催 |
| を懇願されつつ,幕を閉じた。参加者は84名を数え,盛会裏に終了することができた。 |
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| 3.平成17年度事業計画 |
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| すでに,平成17年度も半ばを過ぎ,当初企画していた事業も順調に行われている。ここでは, |
| 終了したものも含めて,その概要を紹介いたします。 |
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| (1)第65回例会:見学・講演会 |
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| 共 催:本会 電鋳・金型の表面処理研究部会 |
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| 期 日:平成17年3月8日(火) |
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| 会 場:(財)電力中央研究所 |
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| 内 容:講演 鉄鋼材料における大気腐食の評価法 |
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| 電力中央研究所 野田 和彦 |
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| 集束イオンビーム加工によるマイクロ・ナノ金型 |
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| 日本工業大学 野口 裕之 |
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| 見学 大容量短絡試験設備,燃料電池実験設備,CO2ヒートポンプ実験設備,バイオ |
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| マスガス化実験設備,石炭燃焼特性実証試験設備 |
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| (2)第111回講演大会/第6回イブニングフォーラム |
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| 期 日:平成17年3月14日(月) |
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| 会 場:千葉工業大学 津田沼キャンパス |
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| 内 容:第111回講演大会 “受賞者は今!”というタイトルで,第6回イブニン |
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| グフォーラムを開催した。これまで本会において各賞を受賞された方をパネ |
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| リストとしてお迎えし,現在,どのような分野に取り組まれているかなど, |
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| 最近のお仕事の内容を紹介していただいた。 |
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| (3)第66回例会:見学会 |
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| 共 催:本会 表面技術環境部会 |
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| 期 日:平成17年7月5日(火) |
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| 会 場:JFEスチール梶@東日本製鉄所京浜地区及びスチール研究所 |
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| 内 容:見学 製鉄プロセス(高炉,熱圧延,表面処理など),リサイクル事業,研究所 |
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| (表面解析など) |
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| (4)第67回例会: |
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| 期 日:平成17年9月9日(金) |
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| 会 場:武蔵工業大学 機器分析室 |
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| 内 容:「表面分析で何がわかるか〜不良・クレーム対策のための初歩的な分析テクニック |
| とデータ解読法〜」をテーマに開催を予定している。午前は,講義(使用する分析 |
| 機器の原理および構造,特徴,注意点など)を行い,午後は実技として,走査型電 |
| 子顕微鏡(SEM),X線プローブマイクロアナライザー(EPMA),光電子分光分析 |
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| (XPS)を操作していただく予定である。 |
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| また,本企画にあたって,武蔵工業大学 吉田 明先生,新藤恵美先生,浜村尚樹 |
| 先生に講師をお願いいたしております。関東支部として,新しい試みである本例会 |
| もすでに定員に達したとのことである。 |
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| 4.おわりに |
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| 関東支部の活動状況と本年度の事業計画について紹介した。関東支部は,本会(本部)の諸活 |
| 動を支える役割を持ち,良い意味での表裏一体化した活動と運営とが求められています。一方で |
| は,支部独自の活動も求められている状況もあり,今後とも積極的な活動を心掛け,支部活動の |
| 活性化を図っていきたいと考えております。皆様の積極的な参加および御協力を是非御願い申し |
| 上げます。 |
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